先日出雲に行くと決めた時、絶対に行きたかったのが足立美術館です。ここの日本庭園は2003年から18年連続で日本庭園の日本一の座を守り続けています。
美術館の入り口には小ぶりの端正に整えられた日本庭園があって、それを見ただけで来て良かったと心から思いました。美術館に入ったとたんに出迎てくれるのが、細かい細かい細工の絢爛豪華な螺鈿の漆器で、思わずうっとりと見入ってしまいました。
その奥には北大路魯山人の展示室が新しくできていました。縁の中に吸い込まれそうな、深い群青色のお皿など、見ているだけで、ひとつひとつの作品から発しられるすさまじいパワーが伝わってきます。魯山人の宇宙に遊ぶ至福のひとときを過ごすことができました。
魯山人の部屋をでて真っ直ぐ進むと広大な庭園が窓の外に広がります。紅葉の新緑が今にも降り出しそうな空の下で青々としています。庭をぐるりと回っていくと、生の衝立、生の屏風が並んでいます。これは、窓を額縁に見立て、遠くに見える庭園風景を切り取って絵のようにみせているのです。この発想がすばらしく大胆です。
2階には日本画壇の巨匠横山大観の絵を飾った展示室。その横の部屋では榊原紫峰の特集をやっていました。両方とも見応えあります。
ここまでだけでも、お腹いっぱいになりそうですが、今回、新たに新館ができていました。
こちらは、現代の日本画家の絵が何十点も飾ってありました。田渕俊夫さんなどの絵もあってこちらも見所満載です。
歩き疲れたら、最後にはカフェで庭を眺めながらケーキをいただいて美術館を後にしました。
また、季節を変えて何度でも訪れたい美術館です。