先月半ばに久しぶりに熊野古道に行きました。
今回は初めて中辺路38kmを
3日間かけて歩き通しました。
人生はよく山登りに例えられますが
今回38キロを歩いてみて
確かに似てるかもと思ったのです。
熊野の山々を貫いている道なので
歩きやすい平らな道もあれば
急な上りもあれば下りもあります。
木の根で躓きそうなところ
石がゴロゴロして滑りやすいところ
いろんな道があるのです。
途中には
はるか彼方が見晴らせる
絶景スポットもあれば、
木がうっそうと茂って昼間でも暗く
周りが見えにくいところもあります。
一生懸命急な坂を登りきったあと
すぐ長い下り坂を降りるときには
せっかく登ったのにと
残念に思うこともありました。
だから
3日間歩き通して
熊野本宮大社へ着いた時の
感動は格別でした。
3年勤めた会社を先月末で辞め
今月からまた新たな1ページを
描いていくことになりました。
このタイミングで
熊野古道を歩けたのも
熊野の神様のお導きだったのでしょう。
熊野古道がすばらしいなと思う1つは
「熊野古道」と言う道標だけでなく
「ここは熊野古道ではありません」
と言う道標があることです。
道に迷ったかなと思った時
「ここは熊野古道ではありません」
の道しるべに助けらことも
1度や2度ではありません。
熊野古道とは違って
私たちの人生の道には
「ここの道を進みましょう」
「ここは進んではいけません」
という道標はありません。
どっちへ進んでいいのか
迷うこともあるでしょう。
でも、どういう道を進んでも
最後に笑顔になれるように
歩いていきたいと思います。
これから何回かにわけて
熊野古道中辺路の旅路について
書いていきたいと思います。