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一つ一つは小さいことでも

紅葉を見に奈良の薬師寺を訪れました。
薬師寺のある西の京は、
奈良から電車でわずか10分ほどですが、
電車を降りると
のどかな風景が広がっています。

薬師寺に行くと古い東塔と共に
赤と緑の対比が鮮やかな
新しい西塔、金堂、大講堂などが立っています。
新しい建物の数々は
ここ50年ほどで再建されたものです。

再建に多大な尽力をされたのが
ユーモアを交えた
親しみやすい法話で知られた
昭和時代の薬師寺の名物管長
高田好胤さんです。

薬師三尊をお祀りする
金堂の再建のために
敢えて企業や篤志家の寄進を断られ

1000円の写経を100万人にしてもらうことで
多くの方に広くご縁を結んでもらっての
再建という前代未聞のことを志されました。

そのために全国を行脚して講演されたり
書籍を出版されたり
テレビへも出演されました。

始めた当時は無理だと思われたでしょうが
全国から数多くの方が写経に訪れ
9年で写経100万巻を達成して
金堂が再建されました。

その後も西塔、大講堂と
多くの方の写経の奉納により
いくつもの建物が再建されたのです。

私も写経を奉納したことがありますが
私の写経があの再建に
ちょっとでもお役にたっていると
思うだけで嬉しいのです。

大きな企業ではなく
個人の力を集めて
何かを成し遂げるというのは
今の時代を先取りしています。

こうだと思ったら
周りに何を言われても、
信念を貫き通した高田好胤さん
改めてすごい方だなあと思いました。

こんなに大きなことではなくても
何か自分に応用できないか
考えてみてもいいかもしれません。

私たちも
自分がやっている一つ一つのことは
小さいかもしれないけれども、

それが積み重なって
いつかは大きな事が
できるかもしれない。

そう信じて
一つ一つのことを楽しみながら
やっていきたいと思います。

 
今日も最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。

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